弊社は食品工場の衛生化を主要事業の一つとして星霜を重ね、本年創業90周年を迎えました。
また、1988年にタイ国に進出して20周年に当たります。これらを記念する事業の一環として、食の安全国際フォーラムを開催しました。
フォーラムではタイ国と日本の両国の立場から、食の安全についての現状と課題についての意見交換を行い、互いの理解を深めるお役に立てたものと考えております。また懇親会を通じて、参加頂いた方々間のネットワーク強化を図っていただけたものと思います。
フォーラム当日は総勢153名のご参加をいただきましたが、より多くの方にタイ国と日本との食の安全に関する相互理解を図っていただきたく、このサイトを開設させていただきました。 |
日時 |
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2008年(平成20年)2月14日 |
会場 |
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インターコンチネンタル バンコク |
主催 |
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上野製薬株式会社
Ueno Fine Chemicals Industry(Thailand),Ltd. |
後援 |
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在タイ日本国大使館
Food Science and Technology Association of Thailand (FoSTAT)
ジェトロ・バンコクセンター |
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「日本における食品安全・現状と課題
」
唐木英明氏
(東京大学名誉教授、内閣府食品安全委員会専門委員) |
実際には世界でも類を見ないほど食の安全が確保されている日本において消費者が大きな不安を感じているという現状が説明され、その理由と対策についても考察されました。
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「食品安全に向けたタイFDAのビジョン
」
Dr. Tipvon Parinyasiri
(タイ国厚生省 食品医薬品局(FDA) 食品管理部門 ディレクター)
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タイは「世界の台所」政策もあり食品輸出が多く、日本は金額的に2位であること、国際標準に対応すべくHACCP、GMPの整備を急ピッチで進めていること、これからの食品安全へのビジョンなどが説明されました。
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唐木先生をコーディネーターとして、タイ国と日本とのパネリストによる
ディスカッションが行なわれました。 |
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各氏の詳しい講演資料も公開中です。
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〜パネリスト〜 |
Dr. Tipvon Parinyasiri
(PDF資料)
Dr. Suwimon Keeratipibul (PDF資料)
(チュラロンコン大学理学部 准教授)
高野靖氏 (PDF資料)
(日本食品添加物協会 専務理事)
小島正美氏 (PDF資料)
(毎日新聞社 東京本社編集委員)
森田満樹氏 (PDF資料)
(消費生活コンサルタント)
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パネルディスカッションは大変盛り上がり活発に意見交換が行なわれました。最後に唐木先生が次のように締め括られました。
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1. |
タイ側の皆さんは、日本側の消費者がいかに神経質になっているかというこ
とを理解いただけたと思う。しかしこれは日本側にも大きな問題がある。 日本側の消費者ともよく話をしなければならないが、すぐに解決する問題ではないことを理解いただきたい。
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2. |
タイ側では日本にたくさんの食品を輸入してもらわなくてはならないが、日本の現状を是非理解して、日本は非常にわずかな規制、基準の違反にも非常に大きく反応するということに気をつけていただきたい。
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3. |
今日は日本側の事情とタイ側の事情と両方から意見をいただいて私も非常に勉強になった。こういった会を今回で終わらせるのではなくて、何回か続けることによって両国の間のいろいろな理解が深まり食の安全が進んでいくという期待ができる。 |
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