Total Sanitation
ウエノでは製造環境の衛生化から、食品を内から守る食品添加物、食品を外から守る脱酸素剤類、
HACCPや一般衛生をサポートするシステムまでを組み合わせた「トータルサニテーション」を提唱しています。
微生物対策の第一歩は、食品に微生物をつけないこと。実は人の手指や毛髪には微生物がたくさんいます。手指を除菌するための薬用手指洗浄剤や毛髪等の異物混入を防ぐ粘着ローラー、手袋、帽子など、作業員の衛生管理に必要なさまざまな製品を提供しています。
食品に微生物をつけないためには、製造環境の衛生化も重要です。床や壁、製造機器類などの洗浄や除菌を手軽にしっかりと実施できる、洗浄・除菌剤やエタノール製剤等をお使いいただいています。
原料である食材にはもともと微生物がたくさんいます。特に、浅漬け、サラダなどあまり加熱しないで製造される食品の場合、食材の除菌が重要となります。また、加熱調理される食品でも食品中に生き残る微生物を減らしておくことは有効です。
食材の除菌に使うものは食品添加物でなくてはいけません。次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌料と呼ばれるものがよく使われています。これらの食品添加物は、洗い流すなどして最終の食品に残らないように除去されます。
作業員、製造環境、食材の微生物コントロールに気をつけても、完全に微生物のない状況にすることは困難です。また、加熱調理しても生き残る微生物もいます。したがって、食品中にあって内から食品を守る食品添加物が必要となります。保存料や日持向上剤といったものをお使いいただいています。
脱酸素剤やアルコール揮散剤は、小袋状のもので食品包装内に一緒に封入されています。包装内のガスをコントロールすることで食品を外から守ります。
脱酸素剤は、食品包装内の酸素を吸収することでカビや虫の発生や、食品成分の酸化を防ぎます。ただし、酸素がない環境を好む微生物もいますので、食品添加物による対策と併用することが望ましいと言えます。
アルコール揮散剤は、食品包装内にアルコール(エタノール)を蒸散して、カビから食品を守ります。
どこでどのような微生物が入ってくるのか、食品中で増えてくる微生物はどのようなタイプのものなのか、しっかり確認することが適切な衛生対策につながります。ウエノでは目に見えない微生物への効果をしっかり確認して適切な対策をとれるように、微生物検査システムを提供しています。
食品衛生法の改正により、全ての食品等事業者においてHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point:ハサップ)による衛生管理が必須となりました。
HACCPとは、食品を製造する工程ごとに微生物による汚染や異物混入などの危害を予測し、危害防止につながる工程を継続的に監視、記録することで、食品の安全を確保する手法です。
ウエノではハレコードやHACCPコンサルティングで衛生管理をお手伝いします。