食品添加物の安全性

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04 食品添加物の安全性

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#2 実際に食品添加物を摂取している量

実際に食品添加物を摂取している量

実際に食品添加物を摂取している量

さて、「実際に食べている量」はどのくらいなのでしょうか。
ソルビン酸を例にとって説明します。
下図はADI(一日摂取許容量)を1とした場合の、無毒性量および実際の摂取量を表したものです。
ソルビン酸の例
  • いわゆる天然添加物(既存添加物)の多くは長年食べられてきた経験から使用されており、ADI(一日許容摂取量)が設定されていないものもあります。
上のグラフは20歳以上の大人におけるソルビン酸の無毒性量、ADI(一日摂取許容量)、一日摂取量を示していますが、同様の調査は1~6歳の小児に対しても行われており、一日摂取量は3.40mg/人でADIの0.82%という結果が出ています。
また、一日摂取量はソルビン酸以外にもさまざまな食品添加物において調査が実施されており、ソルビン酸同様、ADI(一日摂取許容量)よりも十分に少ない量しか摂取されていないことが確認されています。
例えば、甘味料のアセスルファムカリウムでは、実際の摂取量はADIの0.27%という結果でした。
硝酸塩については例外的に、ADIは3.7mg/日/kg体重に対し、20~64歳での1日あたりの摂取量は体重1kgにつき4.9mgであり、ADIの133.1%という結果が出ています。
これを見ると、食品添加物の硝酸塩を摂取しすぎなのではと思われがちですが、実はそうではありません。
硝酸塩はもともと野菜に多く含まれており、食品添加物から摂取している量はわずかであると考えられています。では野菜摂取を控えた方が良いかというとそうではなく、食品としての野菜の有用性や食経験などを考慮して、現時点では問題がないとされています。
参考資料
  • 平成26年度 マーケットバスケット方式による保存料等の摂取量調査の結果について(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団HPより)
  • 平成23年度 マーケットバスケット方式による甘味料の摂取量の結果について(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団HPより)
  • マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団HPより)

見てわかる摂取量と許容量

体重50Kgの女性の場合

ロースハム、ソーセージ類

日本人が一日に摂取しているロースハムやソーセージ類は平均して11.6gです。
また、体重50kgの人に対するソルビン酸のADI(一日摂取許容量)は1.25gです。仮に使用基準上限(2.0g/kg)使用したロースハムやソーセージ類をADIの値まで摂取しようとすると、625gも摂取しないといけません。
ロースハム、ソーセージ類

魚介(練り製品)

日本人が一日に摂取している魚介(練り製品)は平均して9.7gです。
また、体重50kgの人に対するソルビン酸のADI(一日摂取許容量)は1.25gです。仮に使用基準上限(2.0g/kg)使用した魚介(練り製品)をADIの値まで摂取しようとすると、625gも摂取しないといけません。
魚介(練り製品)

菓子

日本人が一日に摂取している菓子は平均して28.5gです。
ソルビン酸は菓子全般への使用は認められておらず、ジャム、フラワーペーストなど限られた原料に使用が認められています。
また、体重50kgの人に対するソルビン酸のADI(一日摂取許容量)は750mgです。仮に使用基準上限(2.5g/kg)使用した菓子類をADIの値まで摂取しようとすると、300gも摂取しないといけません。
菓子
参考資料
  • 平成25年国民健康・栄養調査報告(厚生労働省、平成27年3月)
  • 01 食の安全を守るために
  • 02 食べ物の腐敗と食中毒
  • 03 食品添加物の役割と利用